大雪山石狩岳連峰縦走登山2

ブヨ沢〜根曲がり廊下のページ

北海道の山をカメラと歩く
霧の中の音更山 1932m

2日目 ブヨ沢より石狩岳を目指せ

  2008.8.9から8.10に、長年の憧れだったコースを制覇しました。ユニ石狩登山口から十石峠〜ブヨ沢で一泊し、翌日に音更山〜石狩岳〜ニペの耳(JP)〜根曲がり廊下でビバーク。さらに翌日に沼ノ原〜クチャンベツ登山口までのコースです。石狩岳連峰を縦走登山をした時の山行記をアップします。

この
ページは2日目です。朝3:30起床、テントの天井を小雨が虚しく叩きつける音。まずは朝飯にするか・・・!好天気を狙って予定を立てたのに雨かい?景色の無い山行は不安なんですよね〜!!高度計だけが地図とのイメージを引き出す唯一の道具。遠くの目指す方向が見えれば、迷うことは無いのですが、視界不良の初めて歩くルートは不安が沢山!方位と高度で読むしかありません。私の時計はCASIOのプロトレックの登山用ですから、この機能が備わっているので、判断は出来ますが1/25,000の地形図から本当の登山道を読み取ることは出来ません。
実際のルートは地形図に書けないコンタ(等高線)が沢山あって細かなコルまで表現されていないことにより、ルートも多少違うのが大前提と考えるべきです。
今回は霧の中で音更山までに2回迷い、山頂から石狩岳に向かうルートが見えなくて迷いました。小石狩岳付近も晴れて遠くの登山道が見えたから良かったですが、尾根の分岐に標識も印しも無い状態に悪天候なら迷っていましたねきっと!
ニペの耳から根曲がり廊下を越え沼ノ原の大沼キャンプ指定地が2泊目の予定でしたが、たどり着かずに途中でビバークとなりました。これは、恥ずかしいことではありません!暗くなってルートが見えなくなった時点で判断。ここまでは100%間違い無いと言う自信の中で決断をしないと、遭難してしまうからです。
石狩岳山頂 1966m
 
大雪山石狩岳連峰縦走登山1日目

大雪山石狩岳連峰縦走登山3日目
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石狩岳周辺マップ
マップルnetより
登山経路マップ(クリックすると大きなマップが表示されますよ。)
登山口の名称が一部違いました!
2008.8.9天候小雨。3:30起床して4:30出発!
テントを片付けて出発です。夜中の雨によりブッシュは水分を含んでます。完全防水ではありませんが、一応の雨具と言うことで・・・・・・・。テント設営してた側の、この小道が実は登山道なのです。Mさんパーティーは、ブヨ沼から尾根に向かう登山道(地形図にも表現)へ行きましたが、帰って来ました。廃道になっていて、やはりこの道が登山道みたいだと!尾根の音更山に向かうのでは無く、ここから尾根の東側を斜め登りして行くようです。すでに地図とは違います。
昨日と同様にハイマツの枝だけが最低限に伐採されてますが、人間が歩く幅の確保は出来てません。枝にしがみつきながらの急な登り、足元は雨で滑るし霧でブヨ沢も見えなくなって来ました。しばらく歩いてコルに到着。ここが旧道からの最初のコルなら音更山には北西に行くのに、登山道らしき道の方向は、旧道を戻る様な感じに?あれ〜?こっちかな?向き違うと思う。せっかく高度稼いで来たのに、下り?景色が見えないのでもしかすると、ブヨ沢の北側に見えていた山(1725m)側の尾根の途中に居るのかな?こんな会話をして、下って行きました。
印しも無いし、ヤブ漕ぎ状態。どんどん下って行くし、高度計はすでにブヨ沢の高さと一緒。おかしい!迷ったか?
すると遠くにMさんパーティーの笛の音!前方の高い所から聞こえる!間違っていないみたいだな!この時は安心しましたね〜!チョッと行くとハイマツの切り口が見えて、大丈夫だ!間違い無く音更山に向かう尾根を歩いているね!視界の無い森の中を歩いているし、霧の中100mも見えない状態で歩いて行きました。
今度は高度270m程の急斜面を登ります。途中に鉄ピンが置いてました。確かに危険なところですから、いつかは設置するんでしょうね?でもかなりの重量ですよ!持って来た人も大変だったと思います。

現在6:20 音更山までは、まだ遠い・・・
急斜面を登り続ける・・・・
身体はびしょ濡れで寒い!
この後、コルに出たが音更山に向かうルートが分からない。途中にビバークしたような跡もあるし、道もあったが行き止まり。戻って来たら入口になんとなく入っては駄目の石の置き方でした。わかんないや!足跡を見つけて、こっちだぁ〜!大丈夫かい?状態でした。晴れていれば、そこに音更山の山頂が見えるのに、霧の中はまったくと言って分かりません!尾根をなんとなく歩いて、音更山かな?
まずは第1目標の音更山に到着して一安心!予定より1時間30分遅れです。
音更山山頂
これが音更山1932mの三角点です。昔この御影石を運んで来た労力はすごいですね!石狩岳には三角点は無いので、多分相手は温泉岳や北石狩岳なんだろうな〜。元測量屋さんの私は、すごく愛着のある物なんです。そもそも三角点は山の高さのために設置したのでは無くて、平面的な経緯度を確定するための物です。出来れば360°見晴らしが良くて相手の三角点が見えることが原則。山頂よりこれが低いところにあることが、おかしいと言った人がいましたが、あなたの間違い。近年は本当の山頂の高さを示すようになって来ましたが、スタート時点は山頂の高さを調べていた訳では無く、三角を測り間接的に算出された距離などの難しい補正(地球は球面だから)をするのに標高も必要だっただけなんです。
音更山 山頂標識
石狩岳登頂してシュナイダーコースで戻るパーティと語る。
コマクサも咲いてます。今日見てきたコマクサはスゴク小さいのが多かったのですが、これは大きいです。水滴もついて新鮮に見えますね。
とりあえず・・・!ここで記念撮影でもしとくか!?
シュナイダーコースも登りがキツそう〜!
下界は晴れて来ましたよ!と言うか見えて来た!
頂上の人が確認出来る状態だ!
石狩岳1966mの頂上に立つ人。ここから登り196mを稼ぐのか〜!切立ってるよな〜!
シュナイダーコース分岐 1770mより石狩岳 1966mを望む
クリックすると180°パノラマが動きます。
ニペソツ山 2013m
雲の中で石狩岳の中腹あたり
ハイマツも多いが、かなりのキツイ急傾斜を登って行く。
石狩岳山頂 標高1966m
もう寒さの限界です!どこかで着替えてから昼食です。
石狩岳頂上の標識
雲から太陽がチラチラ見えて来た!目指すニペの耳方向は、沢山のコルを登ったり下りたり見たいです。この写真は石狩岳山頂方面を振返ったところです。
12:37 太陽の暖かさが、身体を温めてくれます。遠くに沼ノ原の大沼が見えました。今晩はそこで2泊目の予定です。この写真はズームしてますよ。
ニペの耳方向の稜線。遠くにニペソツ山が見えるが、だんだん近くなって来た!ニペの耳は稜線が左に巻いて遠く右に曲がって行くのが分かると思います。その右側の2つのコルが両耳で、その真ん中をこちらから向こうへ急に下りて行き、徐々に根曲がり竹のコースとなります。まだ遠いな〜!!
バックに見えるのは石狩岳の山頂です。アップにして撮影して見ますか。
振返って山頂をアップ。私達とMさんパーティー以外の登山客はシュナイダーコースで登って来てます。
Mさん方は昼前に登頂しているようです。私達は予定より2時間遅れ・・・・・
シュナイダーコースと歩いて来た音更山からの稜線
南側尾根より石狩岳 1966mを望む。右奥が音更山で、その右奥がブヨ沢から来たルート。こんなに歩いて来たんだ!
クリックすると180°パノラマが動きます。
沼ノ原が遠くに見えます。まだまだ先は遠い・・・写真の通り稜線を歩くので強風時は気をつけて歩きたい。
クリックすると180°パノラマが動きます。
12:45 石狩岳と高さが変わらないように見えるコルまで来ました。ここから下がると、尾根の向こうに石狩岳を望むことは出来なくなります。小石狩岳と言ってもそこは、3つの尾根が分岐する交点であって標識もありません。
この場所が小石狩岳かな?って間違いました。さて、行きますか〜!
ここでルートを間違ってほしく無いとこは、遠くに沼ノ原が見えます。そしてその左側に沼ノ原山 1506m との間の小高い台地付近がルートと読める。ニペの耳はまだまだ先ですが、眼下に見えるまったく関係の無い尾根に登山道らしきものが分かりますか?
実際ですが、初めて来た我々も標識も無いは、ニペの耳の形も知らない、ジャンクションピークの稜線がぶつかる分岐であるの言葉から、小石狩岳の風景を見ると、一瞬ですがこの写真に写る方向がルートとして見てしまうのです。でも沼ノ原が見えているからこそ、明らかにこんな早く曲がる訳が無い!違うと思うのですが、音更山の時のような霧の中だったら、行くかも知れない・・・・・
後ろに見える尾根が行っては行けない方向です。左奥にニペの片耳が見えてますので、目指すはそっち!写真上には沼ノ原の台地が写ってますね。
小石狩岳付近に到着 左のヤセ尾根が目指す方向
来た道を振返る。雲はまだ低い
左が石狩岳方向 中央が川上岳方向の180°パノラマ
小石狩岳 1924mより目指す稜線を望む。
無名だがここより高いコルが目の前にある。
行っては駄目な西の稜線。こうして見ると登山道は無いです。
小石狩岳1924mよりニペソツ山2013mを望む
望遠で撮影してます。180°パノラマ
石狩岳方面を振返る。そこに頂上はすでに見えない。
川上岳付近からニペの耳を望む
川上岳付近から石狩岳及び音更山を望む
ニペの耳付近よりニペソツ山を望む
クマネシリ岳方面を望む
ニペの耳から見る最後の石狩岳方面の稜線。ここから一気に、高低差600mを水平距離で3.4kmを下ることになります。ここから下りて直ぐの所にビバークした跡もありました。私達もこの時間になってるので、考えたいとこですが、明日がきつくなるので少しでも歩かねばね〜!
疲れていながらもTomさんが写真撮っていたので分かりますが、下に見えるのが歩いて来た登山道です。私がよじ登って来てますけど、どれだけの高低差があるか想像出来ますか?
ビルの5階くらいから下を見ていると思えばいいです。滑落してもおかしくない地形に等高線で表現出来ないことが分かりましたね。
ニペの耳(両耳)を望む。あの間から下りて来て稜線の登山道が見えます。ある意味下りで良かったです。
登りは心臓破れますよ!しかし、途中でクチャンベツ登山口から来た男女2名のパーティと出会いました。もう出発して11時間ほど歩いてここまで来たようです。ニペの耳付近でビバークするとのこと。大変だったでしょうが?
お疲れ様です!話しによれば、沼ノ原より最低コルを通り根曲がり廊下が廃道になっており、印しも少なくてかなり迷って時間を使ったとのこと。背丈以上の根曲がり竹のヤブ漕ぎ状態で、何度も道が判らなくなり探しては、戻りここまでたどり着いたようです。
私達も急ぎますか!!
●ここから先は、徐々に根曲がり竹が大きくなり、
道はありません!但し、当時刈った時の笹が枯れて落ちているので、漕ぎながら足元を注意して歩きます。登山道は直線ではありません
かなり曲がってのルートですから
時々直角に曲がったり尾根よりかなり下ったりで、不安だらけでした。

周辺は写真のような尾根では無く、森の中の笹ヤブで視界はゼロと言っておいた方が、正解かな?どこかなって思った時は
ピンクテープが枝に縛ってあったり、が縛ってあったりで間隔は、気が遠くなるほど歩いて見える程度でした。

私は昔、山中でこのような場所でダムの候補地の事前調査の測量で根曲がり竹を伐採して杭を測設してました。だからこそ、刈る時の地形に合わしたやり方が分かるので、途中までは苦になりませんでした。

本当に不明になった時は、まず左右の笹の丈を見てください。刈ったルートの笹は幾分低いのです。又は、若い笹であるかです。(しかし、これも経年で同じ高さになってしまう)
枯れた笹だけ目安にすると間違いが出て来ます。それは斜面に茂る笹の葉が落ちると、低地に平行に積み重なるので道と思ってしまうことです。そんな時は枯れた笹の近くに伐採した葉以外の残骸があるかどうかを見ることです。なければ、そこは道では無いことになります。
この判断は、早めに気づかないと180°振り向いてどこまで戻れば良いかも分からないのでは駄目です。

もう森の中は暗くなって来て沢の水が流れる音はするけれど、曲がり道らしき場所にぶち当たり、方向は右なのに見た目はまったく方向違いの左に曲がっているような・・・・・。19:45 標高1315mのこの地点でビバークを決定しました。
水場の最低コルまでは高低差で26mなのですが、この状態では無理な山行は出来ません。
注意点など書き入れた地図です。
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4:30 ブヨ沢キャンプ指定地出発。
標高1638m 4.4Km付近からのスタート。高度を再度確認しないと、これだけが頼りです!Mさんパーティーは先に行きました。
まずは高度100m程登ると!
音更山に到着です!
7:17 標高1932m
6.5Km
写真のとおり視界はこんなもんです!
登山記録手帳に記入して、出発ですね。
寒いから(気温10℃)  7:25出発!!
と言っていきなり迷う。景色も無い中で、石狩岳はどっち?向きは分かるけれど登山道が無い!印も無い!あ〜!西側に道があるぞ!こっちかな?途中でガレ場になった。ケルンも無いし、おかしい!山頂まで戻って、尾根の東斜面ギリギリのガレ場を歩くとピンクテープ見っけ!(右の写真)チョッと歩くとケルンもあった!

なんとなく分かったルートでした。西側に歩いた跡があるけれど、間違いです。気をつけましょう。
この後は、目印を探しながらガレ場を下りて、分かりやすい登山を進みました。寒さで体感温度は0℃と言ったとこでしょうか。尾根の北西から吹き上げる霧、時々見える谷間を眺めながら、ひたすら歩く。ここの区間は尾根より北西側の低いところを縦走します。きっと晴れていれば景色はいいと思います。大きなアップダウンも無くて歩きやすい。
シュナイダーコース分岐に到着です!
9:00 標高1770m
7.8Km
晴れてきましたが、雲が北西から吹き上げて来て、石狩岳の写真が撮れません。
写真撮影がメインですから、ここまま進む訳には行かず、Tomさんとも相談して、待つことにしました。ここで合った登山者は本州からが多く、毎年のように北海道の山を制覇しているようです。山に登るもの同志?同士?同じ気持ちの人達と風景を見ながら、なぜか話しが合うから面白い。結構勉強してますね!
頂上は見えたけれどイマイチな写真。
ボリュームが無いな〜
全体がクッキリして欲しいけれど、まだまだ・・・・
段々明るくなって来た!もう少しかな?
ニペソツ山も顔を出して来ましたね〜!
もう少し頑張るか?沼ノ原は、まだまだ遠いのに・・・・・・
シュナイダーコース分岐より石狩岳を目指す
10:00 標高1770m
7.8Km地点

もう行かないと沼ノ原には着けない
石狩岳頂上に到着。
11:10 標高1966m
9.4Km地点
2人の写真は滝川から来た方に撮ってもらいました。ありがとう!!!
次のコルで昼食にした。
11:40
この先の小石狩岳への登山道
この尾根を通り右奥がニペの耳です。
石狩岳からかなり歩いて来たのですが、全然到達してないのが現実です。ガイドブックでも時間が書いてますが、ブヨ沢キャンプ指定地から沼ノ原キャンプ指定地までロス時間なしの9時間30分と言うのは、当然の距離と時間なのです。
一度高度を下げてから小石狩岳へ向かいます。13:05
13:30 小石狩岳の手前まで来た!
また尾根の高さまで戻って来たことが一番嬉しい!
13:55 小石狩岳1924mに到着
標識もなんも無い!
まだ4時間30分歩かないと沼ノ原には到着出来ない!


14:23 アップダウンが多いし、登山道が廃道状態だ。ハイマツが伸び過ぎて歩くスペースが無い。何と無く分かる状態で山行する。
石狩沢から沢登りで登って来て、石狩岳登頂後、これから私達も行く最低コル1289mから沢に入り帰るパーティー2名と出会いました。旭川から来てるとのこと。
15:15 ニペの耳が近くなって来ました。
15:20 ニペの耳 1895mに到着
11Km地点

コースは耳と耳の間を通るために本来のジャンクションピークに立つことは無いです。
時間も無かったので頂上からの眺めは見ないで、先に進みました。
私達は、この辺当りで持っていた水も少量となり、根曲がり廊下を下りて最低コル標高1289mの水場を期待するしか無かったのです。
地図のイメージとは、かなりかけ離れています。ニペの耳から稜線を下るイメージだったのですが、本当に急直下で下りる所までに何箇所もコルが存在します。崖をよじ登るは道は荒れ放題でヤブ漕ぎ状態で体力はあっと言う間に消耗しました。
16:38 水はもうありません!
高低差600mを下るのにアップダウンが多すぎてフラフラ〜!!ここまで来たらテント張るようなスペースはまったく無し!行くしかない。
気温も下がって来ました。
19:45 位置は不明だが標高1315m 根曲がり廊下内でビバーク決定!!水は一適も無い!御飯は水がなければ作れない。カンパン食べたら喉がさらに渇く。飴かキャラメルを舐めるしか無い。食事もしないで睡眠。
テント内は、かなりの斜め状態。これで身体が休まるのか?明日は5:00起床としました。
直ぐ真上を飛行機が飛びます。一般旅客機のルートなのかな?夜中は無情にも雨。また朝からヤブ漕ぎしたらビチャビチャかよ〜!!
小便に起きて上を見上げると枝にピンクテープがあった!お〜やっぱりここまでは間違っていないんだ〜!
3日目につづく
ヌプン小屋 大沼 ヒサゴ沼キャンプ指定地 ヒサゴのコル 尾根上 日本庭園 ロックガーデン 北沼 トムラウシ山山頂 トムラウシ公園巨岩 短縮コース登山口 トムラウシ温泉東大雪荘 北海道の山をカメラと歩く 沼ノ原分岐 沼ノ原キャンプ指定地
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